年度末年度始めには、いろいろな研究費の報告書を作成することが多い。
国を始め研究費をくれたスポンサーへ何かしらの報告をするのは研究者として当然の義務だと思う。
ただ、いつも不毛だと思うのが、研究費ごとに提出する業績リストのフォーマット(著者名、タイトル、出版年の順番や太字か、斜体かなど)の指定がバラバラで、自分で調整しないといけないことである。
(たぶんフォーマットを作っているお役人さんたちはこれを考えずに適当に指定しているんじゃないだろうか)
10件分程度なら手動でやってもどうということは無いが、多いと大変なので最近は業績リストを特定のフォーマットで出力させるスクリプトを用意したりもした。
しかしながら今月はボスが関わった超大型プロジェクトの業績リストを分担研究者から膨大な情報を集めて一つにまとめる作業をしている。
一応、このフォーマットで情報を送ってくれと言って送ってもらっているが、先生によって微妙にフォーマットが違っていたり、年配の先生はもはやフォーマット無視の状態で送って来たりして、結局一つ一つ手動で調整しないといけない。
今月だけでこの不毛な作業に数十時間費やしている。これだけの時間があったら短い論文のドラフトが1本書き上げられる。
僕ら国立大学の教員の給与は国民の血税なのだから、それが年間数十時間分×何人分も無駄になっていると思えば皆腹立たしくなるのではないか。
せっかくResearchmapという国内で統一された業績管理システムがあるのだから、そこと情報リンクさせればOkにするとか、そこから関連する業績を出力させて出させるとか、もっと良いやり方があるはずだと思う。
ぜひ河野太郎にでもこの問題に斬り込んでもらいたい。